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”モエン大壁工法”サイディング下地の胴縁についてー縦胴縁?横胴縁?どっちがいいの??

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《目次》
モエンパネル WLX100 とは
見落としがちな施工マニュアル
縦胴縁?横胴縁?お薦めは?

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なんだかマニアックな質問ですが、私にはさっぱりわかりません
乙成さん解説お願いします

モエンパネル WLX100 とは

乙成さん
乙成さん

こんにちは、トライズ乙成(オトナリ)です。
そもそも私どもはサイディング工事業者ではありませんので、わかる範囲で「伝えておかないといけない」と思う事をここでお伝えしますね。

そもそも、ニチハさんのモエンパネル(大壁工法専用板)は主に塗り壁で仕上げるために開発されたボードです。
通常の無塗装板と比べ非常に膨張率、収縮率の低いサイディングになっています。
例えば通常の無塗装板で全体に1㎜縮むとき、左右上下で2㎜広がってしまうことになります。
以前クラックなどのトラブルのほとんどの原因がこれでした。(と言ってもすごい昔の話ですが・・・)
1㎜なんてパッと見分からないですが、これがすごく大きな問題でした。
そこで登場したのがモエンパネル(大壁工法専用板)「WLX100」という商品です。
特徴は含水率も収縮率も低く、その分非常に重いです。

サイトー
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ということは、このモエンパネルのおかげでトラブルがかなり減ったということですか?

乙成さん
乙成さん

はい、このサイディングの登場で飛躍的に塗り壁が増えたと思います。
おかげさまでトライズは愛知を拠点にしておりますが、ニチハも愛知、アイカも愛知、という効果で大壁工法はしっかりと我々に根付いている感じですね。
ただし、時々繋ぎ部分の膨れや痩せといった事例を耳にします。
これには原因があったのです。
考えられる原因を説明しますね。

見落としがちな施工マニュアル

乙成さん
乙成さん

では、先ほどの原因と密接な関係のある本題の胴縁について説明します。

横胴縁と縦胴縁の違い

モエンパネルの施工マニュアルには、大きく分けて2通りの貼り方があります。

①横胴縁仕様の収まり
大壁工法では胴差部分(一階と二階の取り合い、中間目地)は仕上げの際「化粧目地」をとる仕様が基本仕様となります。
上下の板間は幅90㎜以上の胴縁を通気張りします。
※この時の注意点
中間目地を化粧目地する為、仕上りを想像しながら中間目地部分を一周通しておくことが大切になります。

矢印上部が化粧目地

②縦胴縁仕様の収まり
胴差部分(中間目地)に化粧目地を設けたくない場合は、縦胴縁仕様にすることで全面大壁が可能となります。

共通してこの時に見落としがちなのが、板間に使う巾90㎜以上の胴縁になります。
通常、巾45㎜の胴縁を使うのが一般的ですが、大壁工法では幅の広い胴縁も使用するのです。

時々見るのが、45㎜の胴縁をダブルに打って90㎜にしている下地を見ますが、化粧目地を作らない縦胴縁だと致命傷となります。
パネルは収縮しにくいですが、雨風に晒された胴縁は必ず反ったりするものです。
その時、板間の胴縁がそれぞれ逆の反り方をした場合、隙間が大きく出てしまうことが多いです。
横胴縁も中間化粧で目地を作るとはいえ、開いたり逆に押しつぶされたりで目地が切れたり膨れたりの原因になります。

工務店さんが大工さんに胴縁を打ってもらう場合も、伝わっていなければ通常通りの胴縁打ちになっている事が多いので伝えておく必要があります。
基本、これさえ守っていればクラックなどのトラブルはありません。

縦胴縁?横胴縁?お薦めは?

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結局、お薦めは横と縦どちらが良いのでしょうか?

乙成さん
乙成さん

トライズはいつも縦胴縁の目地消し使用を薦めています。
普段現場に乗り込むときには、サイディングが貼られている状況ですのでどんな下地か想像つきませんが、サイディングの釘を見れば横胴縁か縦胴縁かはすぐに分かります。

横胴縁の時に「化粧目地作りますね」と担当者さんに連絡をすると、「化粧目地はいらない」言われることが多く、「どうしましょうか・・・」と現場が止まってしまう事もあります。
ほとんどの方が横目地(化粧目地)を作りたくないと思いますので、縦胴縁目地消し仕様が無難だと思います。

縦胴縁目地消し仕様
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ありがとうございました!
私には難しすぎましたが、きっと工務店さんなんかが見てくれたら「なるほどー」となってくれる方もいそうですね。

乙成さん
乙成さん

とてもマニアックな内容でしたね。
普段初めての取引先にはこの説明をさせて頂いてるのですが、これからはこの「ぬりかべトライズを読んで!」と伝えれば話が早そうです。

大壁工法 ジョリパットエンシェントブリック

この記事の回答者:乙成より
今回改めて下地の大切さを実感しました。私たちトライズが普段している仕上げの工程はあくまでも最後の意匠の部分であって、塗り壁は湿式、乾式に限らず下地から仕上げまで塗り壁なのだと感じました。

乙成 明志 
有限会社トライズを設立当初から支える
豊富な知識と経験で職人としても管理者としても信頼は厚い
趣味は家族、高校野球観戦
トライズの最年長、あだ名は「博士」

有限会社トライズ
私たちは、愛知県安城市を拠点に「塗り壁専門業者のトライズ」を認知していただくため約20年間塗りまくっている「有限会社トライズ」です。
おかげ様で県外よりお声掛けいただく事もあり、少しずつ認知してもらってきたかなと実感しています。
このブログでは「塗り壁は良いんだけど高いし、リスクある」という工務店さんや、お施主様の意識を変えたい!
という想いで情報を発信していけたらと思います。

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