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ジョリパットエンシェントブリックをうまく納めるコツは?どんなパターン?

サイトー
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前回の「モエン大壁工法」については大まかに理解できました。
機会がありましたらもっとモエン大壁工法について掘り下げていきましょう。

鈴木
鈴木

そうですね!下地の納め方とかもっと細かいポイントがあるのでお伝えできたらと思います。
今回は、「エンシェントブリック」についてお話したいと思います!

《目次》
エンシェントブリック仕上げとは
エンシェントブリックのポイントについて
 ・施工の手引きの配合を守る事
 ・塗り厚をそろえて塗りつなぎが出来ないようにスムーズに仕上げる事
 ・天候の変化や天気の情報をチェックする事

エンシェントブリック仕上げとは

鈴木
鈴木

まずエンシェントブリックについて説明しますね。
エンシェントブリックとはアイカ工業さんのジョリパットの仕上げパターンの一つで、仕上りは昔の左官仕上げ「掻き落とし」のような表情のパターンです。
大きめの骨材が入るので、重厚でありながらフラットな仕上りとなります。
今では、他社製品でも骨材を回しフラットに仕上た壁を「エンシェントブリックのような仕上げ」と例えられるほどポピュラーなパターンとなりました。
ジョリパットの代表的なパターンでもあります。

そういえば弊社の外壁もメインはエンシェントブリック仕上げですね!
では、エンシェントブリック仕上げの施工のポイントを伝えていきましょう。

エンシェントブリックのポイントについて

鈴木
鈴木

はい、失敗しないポイントは大きく分けて3つ!

1.「施工の手引き」にある配合を守る事

2.塗り厚をそろえて塗りつなぎが出来ないようにスムーズに仕上げる事

3.天候の変化や天気の情報をチェックすること

以上を理解しておくと失敗はまずありません!

1.「施工の手引き」にある配合を守る事

鈴木
鈴木

1.の施工の手引きはHPよりダウンロードすることができますよ。
そもそも大壁工法の仕上げの場合、ほとんどが塗布量が5㎏/㎡になるように配合まで計算されています。これを勝手に骨材の配合を変えたりすると表情も変わるし、クラックのリスクにもつながります。コレほんと良くできていて、手引書通りの配合が一番塗りやすく、仕上げもきれいにしあがります。

配合を守らない人もいるんですか?

鈴木
鈴木

全然いますよ!最近は減ったけど僕らそういう業者さんの塗り直し依頼されて県外に出張したりだとか良くありましたよ。なので、まずは手引書通りの配合と手順で施工してくださいね。

2.塗り厚をそろえて塗りつなぎが出来ないようにスムーズに仕上げる事

鈴木
鈴木

いて2.の「塗り厚をそろえて塗りつなぎが出来ないようにスムーズに仕上げる事」について
通常二階建て住宅の場合、形状にもよりますが、3人~4人で仕上げをします。
コテで塗り配る人(壁に塗料を塗っていく人)、仕上げていく人(パターン等の模様を塗っていくなど壁を仕上げる人)と役割を決めて、1面ずつ下りていきます。
この時に、塗り配る人が塗り厚をバラバラにしてしまうと、仕上げの人の手間が増えてしまい、時間を要するので塗りつなぎができたりしてしまいます。
「骨材の厚み+α少しくらい」を意識して塗り配り、仕上げの人が骨材の厚みを均したあとコテを回して押さえていきます。

鈴木
鈴木

また、季節によっても塗り方を変えています。
夏場は、朝早くから作業が出来る場合は、東面からスタートして、南→西→北と太陽を避けて作業をします。すでに太陽が昇って日差しがきついときは、西→北→東→南などと太陽を避けて施工をします。逆に冬場は乾きづらい北面から施工することが多いです。
乾き防止で霧吹きを持って施工する人もいるみたいですが、これは最後の手段です。
あまりお勧めしません。
このひと面ずつ仕上げるとき、出角は綺麗に切って下りてきます。

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余談ですが、そう言われるとうちの職人さんたちは息ぴったりですね!

鈴木
鈴木

そうそう!それ大事なんです。寄せ集めのメンバーで仕上げるといろんな”クセ”が出るから仕上がりも”クセ強め”になったりするらしいです笑

3.天候の変化や天気の情報をチェックすること

鈴木
鈴木

最後は3.の「天候の変化や天気の情報をチェックすること」です。
夏場のゲリラ豪雨は予測不可能なので、こまめなチェックが必要になります。
冬場については、さっき北面からとお伝えしたけど、冬場は午後に仕上げた部分が翌日も乾いてなくて夜露で流された、なんて事もよく聞くのでそうならないための対策が本当に大事です。
せっかく仕上げたのに残念。という事にならないように天候の変化と天気の情報は常にチェックが必要です。

「技術的な事など詳しく知りたい」などありましたら、お気軽にメールまたはInstagramのDMにご質問ください。熟練した職人がお答えいたします!!

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ホントに最近の天気は予測不可能ですもんね・・・
その点、うちの会社はトラブルもなく優秀ですね!

鈴木
鈴木

いやいや!
年に200件以上施工していればうちでも時々あります。でもそういう失敗も経験してきているので、天気の対応や対策には時間をかけていますよ。

ジョリパット 
エンシェントブリック 大壁工法

僕(鈴木)がジョリパット大壁工法・エンシェントブリック仕上げを推す理由

・コスパが良い
塗り壁で外壁を仕上げたいお施主さんやビルダーさんにとってモルタルで下地を作る湿式工法よりもサイディング下地の乾式工法のほうがコストを抑えられる。(関東だとこれが逆転したりすると時々聞きますが・・・。)

そして、モルタルの養生期間(乾燥期間)がない分工期も短縮できる。

・圧倒的な経験値でトップクラスの仕上がりを提供できる
これは弊社に限ることかもしれませんが、20年間エンシェントブリックを施工して来続けた事もあり、仕上がりは県内トップクラスと自負しています。またそういう評価を頂いています。

また、見た目にも手仕事感が伝わり、工業製品とは一線を画すぬくもりや高級感がある。

・メーカーの実績と保証がある。
ジョリパットは販売開始からなんと50年の歴史ある材料です。 工務店をはじめ、サイディング業者、ジョリパット施工業者が適切な施工を行うことで、メーカーよりクラックなどの保証が付きます。

ジョリパット50周年記念ロゴ アイカ工業ホームページより
鈴木
鈴木

トライズは大きな壁も得意としています。安心してお任せいただけると思いますので、工務店さんに限らず同業の方にもお力になれます。困った時はご連絡くださいね。
次回はエンシェントブリック仕上げの次に多い、「小粒ロックS」について詳しくお伝えしましょう!

ジョリパット小粒ロックS 大壁工法
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「小粒ロックS」は、吹き付けですね。これも施工依頼が多い仕上げですね!

鈴木
鈴木

小粒ロックSと言ったらうちの「吹き付けおじさん」こと本多さんがいるので、次回は本多さんに解説してもらいましょう!

次回は、「本多さんの吹き付け編」をお伝えします!

鈴木 健郎すずき たけお
有限会社トライズで技術を支える職人
鈴木を指名する施工店も数多く
趣味は蓄財
休日は家族で過ごす、世の中のお父さんの鏡!
内装仕上げも得意でモールテックスをはじめ、特殊仕上げの施工実績多数

有限会社トライズ
愛知県安城市で塗装と左官を融合した特殊塗装や塗り壁、吹き付けのプロ集団です。
内装、外装仕上げにおいて常に新しいもの、機能に優れたもの、心奪われるものを探究しています。
〒446-0031
愛知県安城市朝日町14-12
TEL:0566-73-6520
HPはこちらから→https://www.tries.co.jp/

Instagram→有限会社トライズ(@tries.inc)
※ギャラリーを併設→GALLERYDOUBLEEIGHT
HP:https://double-eight.info/
     

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